マツケンサンバ2 in 東京ドーム

にちょっとした縁で行ってきた。
こんな3月8日はもう後にも先にもないかもってことで。


白馬に乗っての登場にも驚いたが、
感服したのは、松平健本人がマツケンサンバ2を歌い演ずる前に、
何度もそれが会場で流れていたということ。
先日行われたダンスコンテストの入賞者やらが
開演前からCDに合わせてメインステージでパフォーマンスをしていた。


自分がミュージシャンという立場になって考えると、
普通は自分が本番でやる予定の演目を例えそれがCDであっても流したりはしない。
もちろんそれは本番の演奏を特別なものにするためだ。
それが今日はどうだ。かけまくりだ。
こういうところにスケールの大きさや次元の違いを感じてしまう。


それに本人を入れた本番ではアンコールを含め計4回もマツケンサンバ2が演ぜられた。
振り付け師のダンス指導の時に流れたものも含めると、
いったい何回同じ曲を聴いたことか。
普通のコンサートとは違うとはいえ、こうもリピート再生の多い催しはそうないだろう。


またつい自分の立場になって考えてしまうが、
自分の曲で4回も演奏して客を飽きさせない曲はどう考えてもない。
なんでこうも飽きないのか?
途中でスマ香取くんが出てきたりという演出的な差はあれど、
それでも演奏は全部カラオケなわけだしなあ。


まじめに分析してみたが、
曲がシンプルでくどくない。
アレンジがゴージャスで優雅。
作曲者の育ちがたぶん関係あると思う。
たぶんというか、作曲は育ち次第、と言い切ってしまいたいくらいでもある。


あと、健さんには「皆さんのおかげでこんなことになってしまいました。」
なんて言う、客観性というかペーソスがある。
かといって普段そんなMCばかりしている栗コーダーのように
自分を卑下しすぎることもない。
芸能人は100%野心家というのが自分の定説だったが、
そんな臭いもまるでしない。


周りをとりまくスタッフには当然野望があるだろう。
振り付け師の人にもあるだろう。
ただダンスというのは踊ってしまえば野心とか野望とか
そういう次元を超えてしまう素敵なものなんだなあ、
ということも人工芝の上で汗を流しながら実感した。
オ〜レッ!


おっと、マツケンサンバでこんなに熱く語っちゃったよ。