ワークショップ第三回

さて3週目。ワークショップ自体は今日で終わりだ。
先週やった「ぼくらのソラシ」も、
みんなたぶん家で練習してくれたのだろう、
ものすごく上手になっていた。
途中、大人と子供で二声に別れるパートを作ったのだが、
まだ乳離れのしていない子供(笑)は
親につられて自分のパートを見失っていた。
隣にいるお父さんお母さんと別のことをやらせているわけだから無理もない。
もちろん立派に独り立ちしている子供もいて、
パートを分かれた時、子供の旋律が弱くなるんじゃないかと心配していたのだけど、
まったく問題なかった。
できが良すぎて味わいが減ったくらいだった。


本当はもっと個人個人のレベルを見極めて
マンツーマン形式に丁寧なレッスンを出来るとよかったのだけど、
時間との兼ね合いでなかなか難しかった。
川口くんは自分の子供の頃を思い出し、
自分の中に「?」があるのに授業が先に進んでいく時に起こる疎外感、劣等感に
注意したいと言っていたが、
40人で40分ということは単純に計算してワンレッスン1人1分。
うーん、学校教育って難しいんだなあと痛感した。


それから途中、栗コーダーらしい優柔不断さがでて、
みんなに多数決をとってアレンジを決めたところが2カ所。
音楽を現場で作っていく楽しさを肌で感じてもらいつつも、
民主主義の勉強もさせてしまったわけだが、
果たしてよかったのかわるかったのか?
2回とも少数派に手を挙げてしまった人には、
モナリザの微笑を書く才能があるかもしれないことを
ちゃんとフォローしておくべきだったかもしれない。